educationsalonの日記

Education Salon

教育についての記事。教育現場のあまり知られていない情報をあげています。

灘中に受かるような生徒は、先生より圧倒的に偏差値が高い

昔、ある大学で教員採用試験に向けて数学の授業を行なってくれとの依頼がありました。
大阪のあまり有名ではない大学です。
そこに参加していた学生は地方の教員採用試験に臨む、小学校の先生志望の方々でした。
教員採用試験の一般教養に出てくる数学・算数ってめっちゃ簡単なんですよ。

算数だとつるかめ算とか、教科書レベルの割合の問題。数学だと連立方程式や一次関数程度です。
あくまで算数・数学領域がぼくにとって簡単なだけで、教員採用試験の一般教養全般で見るとめっちゃムズイです。

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(神戸市平成29年度教員採用候補者選考試験問題より引用)
こんなんどう対策したらいいんかわかりませんよね。

 

小学校の算数から中学数学程度といった広範囲の中から、算数・数学の問題は30〜40問の中で1、2問程度の出題となります。
1、2問程度だから落としてもいいのかもしれませんが、上記にあげたような運任せの問題が出題されるので、取れるところでは確実に得点しなければなりません。
ですので、たかが1、2問であっても、算数・数学ですので勉強して取れるようにしなければなりません。

 

数学は文系を選択して、授業でなくなる生徒だと高校2年生で終わります。
スポーツに特化してるクラスだと高校1年生かもしれません。
ということは高校1年生から大学4年生まで約5年ぐらい数学や算数の問題に触れない方もいます。
塾講師のバイトで算数や数学を教えている人はいいですが、そうでなければ、買い物といった日常での計算程度になり、それもスマホの電卓で行うことになります。
すると、もちろん劣化します。能力は使わなければ劣化します
また「数学は生理的に無理!」という学生も見られます。「xとyが出てきただけでもうイヤ」や「何を言っているのか全くわからない」と考えることを放棄するようなケースです。

 

こういった数学や算数と大きく距離のある生徒に数時間で算数から中学数学の総まとめを行います。
そこで「ある程度の偏差値は持っていて下さい」ということを伝えます。

 

学校の先生になりたいと願っている方は偏差値が全てではないということを大学の授業で学びます
確かにそうです。以前の記事(https://educationsalon.hatenablog.com/entry/2020/02/01/174012)でも書きましたが、偏差値はあくまで学力の一つですので、偏差値なんて受験でしか役に立ちません。
しかし、生徒よりも偏差値が低いと、中学受験を突破した生徒が授業を受ける意味がなくなります
小6の算数の教科書の後半に掲載されている比例と反比例なんて学習塾だと小5で既に学びます。
既に知っている内容の授業を受けて、黒板にノートを写すことになんの意味があるでしょうか。きれいにノートを写す訓練でしょうか?学校の先生に盲目的に従うという行為の訓練でしょうか?

 

「塾は点数の取り方であって、学校の方が丁寧に学べる」と言われますが、そんなことはあり得ません。
確かに、「これはこうだから暗記しろー!」と伝えられ、暗記することを宿題にするようなテクニックだけになってしまう学習塾もあるでしょう。
人に伝えるのには3倍の理解が必要です。しかし、3倍の理解があれば偏差値があることになります。
そもそも、小学校の宿題の音読になんの意味があるのでしょうか?

 

あれは「とっさの集中力」の向上です。歴史のある宿題には意味がありますしかしその意味がわかっていない人が多いです
4本のバナナが描かれた絵を見て「バナナは何本ありますか?」という問いに対して、日本人は4本と答えることはできますが、海外には数えられない子どもはたくさんいます。
これは「集中して絵を見て数を数える訓練」を行ってきたからであり、音読はこういった「とっさの集中力」に繋がります。

 

中学受験の難関有名私立中学の算数の問題は本当に難しいです。
おそらくほとんどの小学校の先生は解けないでしょう
数学や算数は中学受験、高校受験、大学受験の順番で暗記になります。最も閃きを要求されるのは中学受験です。
中学受験の算数の授業も行っていますが、授業でよく「この問題は〇〇大学より難しい」と言っています。
「ある程度の偏差値は持っていて下さい」という発言は、そこで子どもが「ぼくの方が先生よりも勉強できるから学校には行かない」と言わせないようにするためにも、ある程度の偏差値は持って下さいという意味です。
偏差値至上主義なんてばかばかしいじゃないですか

 

 

こういった出張授業も行っております。
次年度は大学でも基礎数学の授業を担当するかもしれません。
ご依頼の方はご気軽にホームページからお問い合わせをどうぞ。
https://r.goope.jp/educationsalon