educationsalonの日記

Education Salon

教育についての記事。教育現場のあまり知られていない情報をあげています。

日本の教育の基礎は軍人教育にある

現在の学校教育の基礎は軍国主義に由来します。つまり軍人をつくる教育ですね。
日本の教育が自分の頭で考えさせない教育であるのは、ここに原因があります。
どういうことでしょうか。

 

強い軍隊には統制された部隊が必要です。
戦うときにみんなバラバラの方向を向いていれば、勝てませんよね。
自分の頭で考えずに、上官の指示に従う徹底的なイエスマンの方が統制するのが簡単です。ですので、先生の言うことに疑いを持つことなく従うトレーニングを行うことにしました。

 

その後、日本は敗戦して、軍隊は解体させられました。
もう軍人は必要ありません。世界を制圧するのに向けられていたエネルギーが日本の内側の復興に向けられました
そこからは軍人をつくる教育ではなく、ビジネスマンをつくる教育に変わりました。
敗戦前の日本の精神論によるエネルギーは凄まじいものがありました。核爆弾がなければ、もっと長引いていた、アメリカに勝っていたかもしれないなどとすら言われています。
そのエネルギーを全て内側に向けました。昭和は日本史上、最も長く続いた元号であり、敗戦からの復興と繁栄が昭和です。

 

昭和での経済成長は目覚ましいものでした。
昭和21年(1946)の日本国憲法の公布から始まり、昭和22年(1947)、教育基本法・労働基準法の制定。
朝鮮戦争による特需も後押しし、日本経済は発展していきます。この頃には「もはや戦後ではない」という言葉も生まれるほどに勢いがありました。
昭和33年(1958)に東京タワーが完成し、昭和35年(1960)にカラーテレビ放送が始まりました。
さらに、団塊の世代による人口ボーナス期に入ります。
昭和39年(1964)に東京オリンピックが開催され、それに合わせて東海道新幹線の開業、日本武道館、国立競技場、首都高などなどインフラを整えました。それで作られた人工都市が東京です。この都市整備におよそ1兆円も投入されました。
(当時の国家予算の1/3。現在のレートで30兆円ぐらいです)
そして昭和43年(1968)に日本は米国に次ぐ世界第2位の経済大国にまで成長しました
当時、働いておられた方は本当に嬉しかったでしょう。
やっと敗戦で傷ついた心がスッキリして、これまでの努力が報われたと感じたのではないでしょうか。

        f:id:educationsalon:20200124042741j:plain

 

戦後の復興は労働力を石炭・鉄鋼といった第二次産業を中心に始まりました。
簡単に言うと、肉体労働と工場です。
工場で求められるのは、単純な作業を「いかに早く、正確に、大量に行えるか」です。今だと自動で行われている作業を人の手で行うわけですので、機械のような人間性が求められました。
その気質を身につけるために、学校教育が活用されます。
先生が板書を写すときも、問題を解くときも、「いかに早く、正確に、大量に行えるか」が求められました。
今の教育の評価であるテストの根本にある「いかに早く、正確に、大量に行えるか」はここから由来されます。そこでは「なぜこんなことをしているのだろう」といった自分の頭で考える能力は邪魔になります。
与えられた作業を、ただただ早く正確に行えるような、上官にとってのイエスマンに優秀だと言う記号が与えられました

 

そこから第三次産業中心の社会に変わっていきます。ここでも必要なのは「言われた通りに商品を売ってくることのできるイエスマン」でした。
景気がよく、生産すればするほど売れていたような時代です。とにかく「売ってこい」と上官に言われ、それに逆らうことなく、与えられた仕事を早く、正確に、大量に行えるようなイエスマンが求められました

    f:id:educationsalon:20200124042925j:plain

(参考:https://www5.cao.go.jp/2000/e/1218e-keishin-houkoku/shihyou1.pdf

2019年度の日本の実質経済成長率が0.5%ですので、当時の成長の凄まじさがわかりますよね。

 

日本は細かい作業が得意です。
戦時に日本は世界一の戦艦を作りました。新幹線も1964年の開業以来、死亡事故ゼロの安全神話も細かい作業の積み重ねです。
それを支えているのは、戦前からの「考えさせない教育」と「いかに早く、正確に、大量に行えるか」です。

 

しかし、それも今はもう限界に来ています。
土地も人口も圧倒的に大きい中国に日本は抜かされてしまいました。
「考えさせない教育」と「いかに早く、正確に、大量に行えるか」で世界2位まで達した成功体験は強烈すぎる甘露です。
しかし、それは昭和の復興といった右肩上がりの経済成長期において成立したことであり、今の高度に発達した社会では通用しなくなりました。
「考えさせない教育」と「いかに早く、正確に、大量に行えるか」ではジョブズは生まれないということです。
世界2位まで達した成功体験が甘すぎるため、別の方法を行えなくなってしまったのが今の教育です。それを解消するために入試制度改革も始まりました。
今は権威が絶対ではなくなりました。
上官の命令は正しいとは限りません。
今本当に必要なのは「自分の頭で考えられる力」ではないでしょうか?

 

 

いかがでしたか?
Education Salon OSAKAのホームページです。
https://r.goope.jp/educationsalon
数学が苦手な方、数学の定期テストで高得点を取りたい方、数学の力をさらに伸ばしたい方。学習相談や進路相談など、お気軽にお問い合わせして下さい^ ^